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第5回 FFF-S 2022
開催報告

日時:2023年1月29日
場所:渋谷 ユーロライブ

fff-s5th 授賞式

全国から寄せられた103作品の中から一次審査通過8作品、特別招待5作品を選出。
渋谷 ユーロライブにて開催された映画祭では、計13作品が上映され、授賞式が行われました。
最優秀賞をはじめ、各受賞作品は、BSフジにて放送されました。

最優秀賞(賞金50万円)

よっ。

「よっ。」

大久保 帆夏 多摩美術大学1年

この度は、「よっ。」を、最優秀賞作品に選んでいただき、ありがとうございます。
元々この作品は、大学の課題として作られた物でした。
それまで実写の映像を制作した事がなかった私は、せっかくだから、生身の人間からじゃないと撮れない、『人間の美しさ』を詰め込んだものにしようと、脚本に挑みました。
制作が進む内に、とても大切な作品になっていったものの、「よっ。」は、ただの『課題』のままで終わるはずでした。
それが、皆さまのおかげで、『映画』として、たくさんの方々に届けることができました。
私にとってだけでなく、誰かにとっての大切な作品にもなれたなら、それが一番嬉しいです。
本当にありがとうございました。

優秀賞 ドラマ・ドキュメンタリー部門(賞金10万円)

爆弾の作り方

爆弾の作り方

澤田 一郎太 東北大学2年

この度は、数ある作品の中から優秀賞に選んでいただき、誠にありがとうございました。
『爆弾の作り方』は自分の至らなさについての話であり、誰よりも自分自身に向けて作った映画だったので、どう受け取られるか不安だったのですが、笑っていただけて嬉しく思っています。
深夜撮影など、過酷な撮影にもかかわらずキャスト・スタッフの皆さんが協力してくださったおかげで作品を完成することができました。本当にありがとうございました。
これからも、もっと面白い映画が撮れるよう精進していきます。

優秀賞 CG・アニメーション部門(賞金10万円)

The Swamp

The Swamp

崎村 宙央 九州大学2年

この度は、本映画祭で優秀賞をいただけたこと、大変光栄で、嬉しく思っております。
本作は、ものをつくり、それを誰かに届けることで歩みを進めてきた青年の物語です。
それがこのように劇場で上映され、また多くの誰かに届き、そして鑑賞中の表情や観賞後の感想として私に返ってくることは、創作をしていく中での一つの大きな喜びです。
そして、同時に、自分と同じように創作をする仲間がいること、その仲間たちと言葉を交わすことができたことは、これから自分の歩みを進めていく中で大きな糧となると確信しています。
審査員の皆様、本映画祭の運営の方々をはじめ、本映画祭に関わってくださった方々へ心から感謝いたします。

ソニーミュージック賞(賞金30万円相当)

月に導かれし高校生 MOONKIDS

月に導かれし高校生 MOONKIDS

西脇 駆 神奈川県立横浜平沼高校3年

この度は素晴らしい作品の中からソニーミュージック賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。
「月に導かれし高校生 MOONKIDS」は、僕たちが10年後、20年後に当時の僕たちはこんな事をしてたんだと胸を張っていえる物を作りたいという思いから制作する事を決めました。
そして映画祭を通して自分たちで行動を起こす事の大切や自分たちの作品と真剣に向き合ってくれる人がいる事の嬉しさを知りました。
今後の活動でも今の気持ちを忘れずに誰かの心に響くような唯一無二な作品を作っていきます!!
今回はこのような機会を作っていただき本当にありがとうございました。

観客賞(賞金10万円)

お天気を決める部活 天文気象部

お天気を決める部活 天文気象部

湯川 愛理 和歌山大学2年

『お天気を決める部活 天文気象部』に投票をしてくださった方々、本当にありがとうございました。
本作は私が所属しているFilmageという団体で、脚本、出演、撮影、編集等、映画制作に関わる全てを担当しました。
“天気を決める”という非日常を“高校の部活”として描くことで、より多くの人に親近感を持って、「こんな世界が実際にあったらいいな」と感じてもらえたと思います。
放課後の体感時間の短さ、青春の儚さを4分に詰め込み、映画制作を通して多くの学びを得ることができました。
また、制作側の意図を伝えるのではなく、観客の感情の幅を広げ、“見た人がちょっと楽になるラフさ”を追求しました。
今後も前向きに、未来に希望を持って、私達ならではの感性を活かしながら映像制作に取り組みたいと思います。

審査員特別賞(賞金3万円)

無題~型にはめない支援のあり方~

無題~型にはめない支援のあり方~

島田 拓空也 関西学院大学4年

審査員特別賞をいただき大変嬉しく思います。
他の作品からも学べることが多くあり、とても良い時間を過ごすことができました。
作品は観てもらえる場がなければ意味がないので、こういった場を提供してくださる映画祭関係者の皆様には本当に感謝しています!
大学4年生なので、また来年もリベンジというわけにもいきませんが、映像をつくり続けることでまた皆様に再開できれば最高だと思っております!
ありがとうございました!!

審査員特別賞(賞金3万円)

ウツル

ウツル

今井 環 名古屋市立八幡小学校5年

この度は、審査員特別賞に選んでいただきありがとうございました。
僕が映画を始めたきっかけは、3年前に友達と映画撮影を遊びとして始めたことからでした。
でもどんどん本気になり、全国まで登りたいと思い、この作品を作りました。
「ウツル」は、台本や絵コンテを色々一人でやりながら作った作品でした。
主役の女優さんやエキストラの皆さんには、本当に感謝しかないです。
映画祭当日はとても緊張しましたが、凄いところまで来たと思いました。
学生監督さん達の素晴らしい映像を拝見して勇気が出ました。
監督たちとお話できる貴重な体験もありがとうございました。
僕の映画監督への道はまだ始まったばかりなので、これからも楽しんで映画撮影をしていきたいです。

審査員

樋口 真嗣

樋口 真嗣

映画監督・特技監督
 

1965年9月22日生まれ。1984年「ゴジラ」にて映画界入り。
1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』で特技監督を務め、日本アカデミー賞特別賞を受賞。
2007~09年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第1弾「序」と第2弾「破」では、絵コンテやイメージボードなどを担当。
2012年「のぼうの城」で「日本アカデミー賞優秀監督賞」を受賞。
2016年監督と特技監督を務める「シン・ゴジラ」で日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。
2017年 NHK 大河ファンタジー「精霊の守り人 最終章」で演出に参加。
最新作は「シン・ウルトラマン」(2022年5月公開)

広山 詞葉

広山 詞葉

女優・プロデューサー
 

1985年生まれ・広島県出身。
NHK「ひきこもり先生」、フジテレビ「最後から二番目の恋」、テレビ朝日「やすらぎの郷」、TBS「SPEC」シリーズなどのテレビドラマや、映画「ヘルタースケルター」「ファーストラブ」などに出演。2022年主演映画「ひとつぼっち」「trurh〜姦しき弔いの果て〜」が公開。
2017年より女優業と並行し映画の企画プロデュース活動を開始。
初のプロデュース映画「今夜新宿で、彼女は、」では、渋谷TANPEN映画祭2017ブロンズバーガー賞・最優秀主演女優賞など数多くの賞を受賞。
堤幸彦監督とタッグを組んだ映画「trurh〜姦しき弔いの果て〜」では海外映画祭にて8冠を獲得。
現在FFF-S審査員を務めるとともに、学生映画監督育成を目的としたFFF-S BEYONDのプロデューサーも担当。
2022年12月主演舞台「ダニーと紺碧の海」出演。

東 紗友美

東 紗友美

映画ソムリエ
 

映画ソムリエ。テレビやラジオでの映画紹介、各種媒体での映画コラム執筆、映画イベントMCなどが主な活動領域。
ビジネスホテルや美容院など業界専門チャンネルでも、ターゲットに合った映画を解説している。
映画飯、映画をコンセプトとしたカフェのプロデュースなどにも携わりながら、映画業界を盛り上げる存在になるべく日々奔走。
SNSでは毎日、映画情報を配信している。
フェローズが運営するWEBマガジン「クリエイターズステーション」で劇場公開映画爆走レビュー「もう試写った!」を連載中。

清水 崇

清水 崇

映画監督
 

ブースタープロジェクト所属。
1972年群馬県出身。大学で演劇を学び、助監督を経て98年に監督デビュー。オリジナル企画「呪怨」シリーズ(99~06)はVシネ、劇場版を経てハリウッドリメイク。日本人監督初の全米No.1に。
近作に『犬鳴村』(20)、『樹海村』(21)、『牛首村』(22)の“恐怖の村シリーズ”3部作。
ホラー以外にも『魔女の宅急便』(14)、『ブルーハーツが聴こえる/少年の詩』(17)、『ホムンクルス』(21)など。
プラネタリウム映写の科学映画『9次元からきた男』(16)が上映中。
2023年公開予定の新作を仕上げ中。

伊藤 伴雄

伊藤 伴雄

株式会社ディグ&フェローズ
映画プロデューサー

近年の代表作は、「追憶」降旗康男監督 岡田准一主演/東宝 (2017年5月公開)、「峠 最後のサムライ」小泉堯史監督 役所広司主演/松竹・アスミックエース(2022年4月公開)、「とんび」瀬々敬久監督 阿部寛主演/」KADOKAWA(2022年公開)、「ファミリア」成島出監督 役所広司主演/キノフィルムズ(2023年1月公開)がある。
その他、「王妃の館」「少年H」、ユニバーサル映画製作「ミスター・ベースボール」、高倉健主演「あ・うん」「夜叉」等、映画界で長きに渡り活躍。

野儀 健太郎

野儀 健太郎

株式会社フェローズ
代表取締役社長

株式会社リクルートを経て、クリエイティブ人材会社・株式会社フェローズを2003年4月に設立。
映画プロジェクトを立ち上げ、「恋のしずく」川栄李奈主演(2018年10月)、「ブルーヘブンを君に」由紀さおり主演(2021年6月)、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞〔優秀監監督賞〕を受賞した「スパイの妻」黒沢清監督 蒼井優主演(2020年10月)、「峠 最後のサムライ」小泉堯史監督 役所広司主演(2022年6月)、「ファミリア」成島出監督 役所広司主演(2023年1月公開予定) 等、劇場公開映画への出資や映画祭への協賛を行なっている。

第5回 FFF-S 2022
一次審査通過作品

1
無題〜型にはめない支援のあり方〜

無題〜型にはめない支援のあり方〜

島田 拓空也 関西学院大学4年

documentary:4分13秒

澤田真一さん(通称しんちゃん)(41)の陶芸作品は、イタリア・ヴェネツィア・ヴィエンナーレ展に出展されるほど世界的に評価されている。彼は自閉症というハンディを抱えながら、陶芸に出会うことで才能を開花させた。その環境を整え、最も近くで支えてきた、支援員の池谷正晴氏(90)へのインタビューを通して、障害者への支援のあり方を提起するドキュメンタリー映像作品。

2
私の声

私の声

伊藤 萌 バンタンクリエイターアカデミー1年

Drama:4分14秒

この作品は、自分の思いを誰かに伝えたいという思いをこの映像で表現しました。この女の子の特徴である思ったことを言えない内気な性格を自分のしたいことに乗せて表し、「後悔をしたくない」だから伝えなきゃという思いがこの映像を見て下さっている方々に伝わればと思います。

3
お天気を決める部活 天文気象部

お天気を決める部活 天文気象部

湯川 愛理 和歌山大学2年

Drama:4分15秒

未来の天気を決めることができる「天文気象部」。明日の天気の担当は自分たちの部であることが判明。秘密組織「気象連」への報告が残り1時間に迫った彼らは急いで話し合いを進めるが、それぞれの私情が絡み合いなかなか決められず…。自分たちで天気を決めることが果たして良い結果を招くのかどうか。もしかすると、あなたの特別な日のその空は、どこかの天文気象部が操作しているのかも。未来に思いを馳せる青春爽快コメディ。

4
「よっ。」

「よっ。」

大久保 帆夏 多摩美術大学1年

Drama:4分03秒

悲観的で弱虫な性格の「ぼく」が、楽観的で明るい性格の親友、「一ツ橋」との関わりを通して、自分の弱さを受け入れたり、生きてもがくために成長する話です。実写の映像を作品として作るのは今回が初めてなので、生身の人間からでないと抽出しにくい美しさを追求しました。人間にしかない美しさ、生きることに、覚悟を決められること。そうしたことを魅せられる脚本を書いてみました。

5
Dancing with...

Dancing with...

石塚 瑛介 東京工科大学4年

Anime:4分12秒

二人の少女が織りなす、ダンスを通じた物語。AkaとMidoriは共にダンスを習い、ダンスを通じて共に成長していく。しかし歳を重ねるにつれ、次第に二人の間に溝ができていく。それぞれが別々の道を歩みながらも再びダンスで巡り会おうとするとき、ある結末を迎える。劇中でセリフや字幕、効果音、表情までも一切出てこない。"動き"のみで表現された二人の感情に注目。

6
電話

電話

栗山 晃生 専修大学松戸高等学校2年

Drama:4分10秒

突如として生まれた衝動に駆られ、ずっと伝えられなかった思いを伝えようとハルは電話をかけた。しかし、電話での会話の中でいつまでも忘れていたかった事実を思い出す。自分の心の中で思っていることとは違うことをしてしまう。そんな、自分たち高校生が心の中で感じる矛盾と、本当の想いを相手に伝えられない恐怖を表現したいと思い制作した。

7
爆弾の作り方

爆弾の作り方

澤田 一郎太 東北大学2年

Drama:4分14秒

女子大生・豊沢は、悪い男に傷つけられ悲しみにくれていた。彼女と同じく化学部に所属する、化学オタクの男子大学生・春田は、爆弾を作って復讐しようと提案する。二人は文化祭の準備のような高揚感とともに爆弾を完成させ、豊沢に笑顔が戻る。春田は復讐を延期しようと提案するが、豊沢はひとり爆弾を持ち出し、男を殺しに行ってしまう。

8
The Swamp

The Swamp

崎村 宙央 九州大学2年

CG:4分14秒

己の中に沈み込み、苦しみと共に拾って来た石が、ある瞬間に自我を持ち、自分とは違う存在となる。そして、自分を掬い上げ、まるで想像もしていなかった所へと連れていってくれる。ここ2年、一人暮らしやコロナ禍での大学生活、目の廻るような日々を過ごしながらも、創作を続けてきた先に見た、光景についての作品です。

第5回 FFF-S 2022
特別招待作品

1
ウツル

ウツル

今井 環 名古屋市立八幡小学校5年

Drama:4分10秒

インターネットを誰でも当たり前に使っているここ最近の世界。インターネットを使う人の感情が簡単に悪い方に傾き、自分の考えまでも、知らない人の考えで消えてしまう。本当に人間に今必要なものは何なのかと言うことを大きなテーマにした作品を作りました。

2
鏡の世界

鏡の世界

渡辺 かのん 加藤学園暁秀初等学校6年

Drama:4分15秒

鏡の中に吸い込まれると裏の並行世界に連れて行かれる。そんな鏡の世界に吸い込まれた二つの世界をつくりました。

3
吸血鬼の夢

吸血鬼の夢

樋廻 里彩 名古屋芸術大学2年

Anime:4分14秒

太陽にあたると灰になって消えてしまう。そんな吸血鬼として生まれてしまった少年。それでも少年は夕日の中へ行くことを夢見る。夢を叶えたい少年と、それをとめる母。それぞれの視点から見ていただけると幸いです。

4
吉日

吉日

鳥澤 空良 東京工学院専門学校2年

Drama:4分12秒

仕事に疲れた会社員がバイトの青年に出会うことで始まる物語です。「夢」や「将来」などの頭でっかちな主語を無理やり語るのに辟易したことがきっかけでこのような作品を制作しました。全員が騙される伏線があるわけでもアクションシーン大迫力であるわけでもありませんが、見たあと明日がちょっとだけ楽しみになっていただけると嬉しいです。

5
月に導かれし高校生 MOONKIDS

月に導かれし高校生 MOONKIDS

西脇 駆 神奈川県立横浜平沼高校3年

Art Movie:4分14秒

不定期で月に化けてしまう高校生4人"MOON KIDS"彼等は自分の感情を月に投影し満ち欠けを行っていた。そんな中迎えた高校三年生の春、親との進路に関するすれ違いをきっかけに月は光らなくなり姿を消す。。。彼等と月の関係性とは何か。彼等を照らし存在を確立してくれるものとは一体!?高校生の不安や葛藤などを実話をもとにフィクション仕立てに仕上げました。

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