ビデオエンジニア(VE)

ビデオエンジニア(VE)とは?仕事内容や年収をご紹介します!

test テレビの映像は、カメラで撮影したものがそのまま放映されているわけではありません。光の照度や色味、画質を調整する必要があります。この撮影素材の調整を担っているのは、ビデオエンジニア(VE)と呼ばれる人たちです。この記事では、ビデオエンジニアの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■ビデオエンジニアとは

ビデオエンジニアとは、映像の品質管理を中心に番組制作の技術分野全般を担う仕事です。 エンジニアと名の付くとおり、映像制作の技術職の中でもとりわけ機器に関する専門的な知識が必要とされます。テレビ局や撮影現場を想像するとき、たくさんのモニターとスイッチが並ぶ部屋を思い浮かべる人もいるのではないかと思います。それはコントロール室と呼ばれる部屋で、ビデオエンジニアは特に副調整室で業務に携わります。

■ビデオエンジニアの仕事内容

ビデオエンジニアの仕事は、映像制作の技術的な業務全般に渡ります。具体的には、以下のような業務に携わります。 ①撮影素材の光や色を調整する ビデオエンジニアの最も重要な仕事は、撮影した映像素材の光の照度や色味を調整することです。通常、テレビ番組では複数のカメラを用いて撮影します。カメラの位置や機種によって、撮影した素材の照度や色味、質感が異なってしまうため、映像を切り替えた時に違和感が生じないよう品質に統一感をもたせる必要があります。ビデオエンジニアはその調整を担います。副調整室でモニターと映像信号の波形を確認しながら明るさ・色・画質を整えていきます。また、食レポなどで食べ物を移す映像では発色を強めてより美味しそうに魅せるといった演出も考慮して調整します。 ②映像設備の設計・配線、機材の動作確認 ビデオエンジニアは、撮影用の映像設備の設計や配線、本番前の機材の動作確認を担当します。番組撮影に使用される機材の操作には専門的な知識が必要とされるため、ビデオエンジニアは映像技術のプロとしてその設営全般に対応します。また、日常的な機材のメンテナンスも担当しています。 ③機械トラブルに対応 ビデオエンジニアは、撮影あるいは放映中に生じた機械トラブルに対応します。例えば、映像が放映されないなどのトラブルが起きた時に、迅速に解決しスムーズに映像を繋げるといった対応が求められます。技術全般の管理を担う立場として、あらゆるトラブルを解決する知識とスキルが必要です。特に生放送の番組などは収録放送よりも当日のトラブルが起きやすいため、常に副調整室から異常がないか確認します。

■ビデオエンジニアの年収

ビデオエンジニアの年収には、公的な統計データはありません。求人のボリュームゾーンは、300~500万円となっています。専門的な知識が必要とされる職種ではありますが、その分常に人手不足となっているため、技術系の知識があれば未経験でも募集している求人も見かけられます。経験年数や技術力によっては、より高い年収を得ることも可能です。 (2023年8月調査)

■ビデオエンジニアになるには

ビデオエンジニアになるには、映像技術系の専門学校や大学で学び、映像制作会社やテレビ局に技術職で就職する道が一般的です。映像機材や技術の専門知識が必要となるため、全く知識がない状態での転職は難しいでしょう。しかし、専門性が高いゆえに人手不足の傾向にあるため、アシスタント的な立場で未経験者の募集をしている求人は多いです。映像技術に関する知識を学びながら、まずはアシスタントとして現場での実務経験を身に着けていきましょう。特にVEは実際の機器操作や現場での臨機応変な対応が求められる職種のため、現場経験がスキルアップに最も効果的です。

■ビデオエンジニアになるために役立つ資格

ビデオエンジニアになるために、必須の資格はありません。映像技術の知識の学習のために、以下の資格を取得することがおすすめです。 ・映像音響処理技術者資格認定試験 テレビ番組やCM制作等の技術職に関わる職種として最低限身につけておきたい知識を証明する資格です。難易度は高くないと言われているため、余裕があれば取得を目指しましょう。また、現場経験や実機の操作が何よりのスキルアップになるため、アシスタントやアルバイトで経験を積むことがおすすめです。

■まとめ

ビデオエンジニアは、私たちが普段テレビで目にする映像を、見やすく、魅力的に仕上げる映像技術のスペシャリストです。番組の構成やストーリーを通して視聴者を楽しませるのはディレクターの役割ですが、実際に撮影した映像を違和感や不快感なく視聴者に届けるのは彼らの仕事です。普段裏方としてあまり注目されない職種ではありますが、専門的な技術・知識が必要とされる、映像制作になくてはならない存在です。普段何気なく目にしているテレビの映像の色や光、表現に注目して視聴するのも面白いかもしれません。  

別名

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