Q

312 視聴率ってどうやって調査しているんですか?

テレビが好きでドラマやバラエティなどをよく観るのですが、最近はネットやアプリで視聴できるものも多く私自身も利用しています。そこでふと疑問に思ったのですが、これだけテレビ番組を観るツールが分かれている中で、視聴率というのはどうやって調査しているのでしょうか?

A

視聴率の調査方法は、大きく分けて3つ方法があります!

視聴率は、テレビ番組やCMがどのくらいの世帯や人に見られているかを示すひとつの指標です。視聴率データは、「国民の関心の高さを知る」「社会の動きを知る」という社会的な側面での利用、そして広告出稿社、テレビ局、広告会社が広告取引をする際にも、テレビの媒体力や広告効果を測る指標として利用されています。 TV2 視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」があります。 「世帯視聴率」とは、テレビ所有世帯のうち、どのくらいの世帯がテレビをつけていたかを示す割合です。一般的に使われる視聴率はこの「世帯視聴率」のことを指す場合がほとんどです。 一方、「個人視聴率」とは世帯内の4歳以上の家族全員の中で、誰がどのくらいテレビを視聴したかを示す割合です。視聴者を、性別、年齢別、職業別などに分けて、どれくらい見られていたかを知りたいときに利用されています。マーケティング的な利用がメインです。 視聴率の調査方法は以下のような3つの方法で行います。 ①ピープルメータ(PM)システムによる調査 ピープルメーターとは、視聴率調査会社が、個人視聴率調査に使用する測定機のことで、「PM」と略されることが多いです。調査協力を受けた個人宅に設置され、家庭内の最大8台までのテレビの視聴状況を測定します。テレビを視聴するたびに測定機付きのリモコンボタンを押して個人データを入力することで、家族の誰が、いつ、どの番組(放送局)を視聴したかを記録することができます。これにより、ひとつの調査で世帯視聴率と個人視聴率が集計され、同時にテレビ稼働率も記録することができます。 ②オンラインメータシステムによる調査 オンラインメータとは、機械式世帯視聴率調査の調査システムです。調査対象世帯に視聴率を測定する機器と測定データの蓄積および通信を行う機器を設置しデータ通信回線(インターネット回線または電話回線)を通じて、自動でデータを収集・集計し、翌朝には視聴率がわかる仕組みになっています。ピープルメータのように、手動でテレビの視聴を測定するのではなく、自動でデータを集計するところが大きな違いです。 ③日記式アンケートによる調査 調査員によって調査票が届けられ、対象者はテレビの視聴情報を記入します。調査票には5分刻みの記入欄があり、対象者はテレビごとに、個人単位でテレビを見た時間を1週間毎日記入してもらいます。記入されたデータは後ほど調査員が回収し、1週間分まとめてデータセンターで集計します。 視聴率調査の対象となる世帯は、統計学の理論に基づいてランダムに選ばれています。また、調査結果が対象世帯の視聴態度により影響されないように、地区により2年~3年の周期で全ての世帯が入れ替わるようにローテーションされています。 最近では、リアル視聴の有無に関わらず、7日以内(168時間以内)でのタイムシフト視聴でも視聴率を調査しているそうです。テレビ以外の端末ですと、モバイル(携帯)では現在視聴測定用プログラムを組み込んだ番組配信を実験的に行ったり、将来的にはパソコンでのテレビ視聴の測定もできるように研究中とのこと。「若者のテレビ離れ」と世間では言われていますが、あらゆる端末を含んだ視聴率がいったいどのようなものになるのか、気になりますね!

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