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287 2Dアニメ、3DCGアニメの違いや特徴を教えてください!

最近アニメを見ていると今までどおり平面のアニメ以外にも、CGを使った立体的なアニメを見かけるようになりました。それぞれどんな違いと特徴があるのか知りたいです。

A

2Dアニメと3DCGアニメの大きな違いは、製作工程と表現方法です。

海外でも高い評価と人気を得ている日本アニメ。その中でも話題に上がっているのが3DCGアニメです。記憶に新しいところですと、『蒼き鋼のアルペジオ』『亜人』『シドニアの騎士』『ブブキ・ブランキ』といった作品も3DCGアニメとして話題になっていましたね。 この3DCGアニメが、これまでの2Dアニメとどう違うのか、どんな特徴があるのかを比較しながらご説明いたします。 まず2Dアニメーションについて。これは、古くから製作され続けて来ている所謂セルアニメーションです。「セル」とよばれる透明シートに絵を描き、それを何枚も重ねてひとつの映像を作り出していきます。 発想次第で多様な表現をすることができ、現実とは違う動きをあえてさせることで、より視聴者が驚きや感動を受けるような画像を作り出す事が可能です。 また、特徴のひとつとして一秒間のコマ数が挙げられます。使用する静止画像枚数が短編作品であれば8コマ、高品質のフルアニメーションであったとしても24コマと制限されているので全体の処理が比較的軽くて済みます。 職種アニメアイコン画像

次に、3DCGアニメについて。3Dアニメーションは描かれた絵を多数連続させ動画とするセルアニメーションとは違い、始めから3Dオブジェクトをモデリング・レンダリングし、動きをプログラムで後からつけて動画としたアニメーションの事です。
モデルを作ることにより現実世界の動きに近いアニメーションを製作することが可能で、最初に創り上げたモデルやモーションによって動画が構成されているため、計算処理によりアニメーションやデータの生成を行う事ができます。モデリングなど初期コストはかかりますが、一度モデルを作ってしまえば同一素材を使い回せるのでランニングコストは安く済みます。すなわち、長期シリーズになればなるほど低コストでアニメの制作ができるという特徴があります。
3dcg
最近だと、この2つの手法の特徴を活かした新しい表現技法、『セルルック』というものが流行の兆しを見せています!
『セルルック』とは、平たく言えば、日本の手描きアニメーションに似せて制作したCGアニメーションのことです。使っているのは3DCGモデルなのですが、テクスチャーの塗り分けで輪郭線を浮かび上がらせることによりセル画で書いたような平面感を出すことができます。
この技法の素晴らしいところは、これまでの2Dアニメのような表現の自由さに3DCGならではの動きやエフェクトのダイナミックさを加えられる点。そして最初に作ったモデルの使い回しにより、ランニングコストが抑えられるという点です。
ちなみにこのセルルックという技法は現在日本のみで開発、使用されているもので、海外からも注目されているようですね。アニメというコンテンツが浸透してきている日本で、今後どのようにアニメ業界が発展していくのか、今後が楽しみです。

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