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Q308 SkyBoxについて教えてください。

最近ニュースでAdobeがMettle社のSkyBoxを買収したというニュースを見ました。Adobeの一部のソフトでこのSkyBoxのプラグインが使えるようになるとのことですが、これは一体どんなことができるものなんでしょうか?

A.SkyBoxは、Mettle社の360度動画制作用プラグインです。

SkyBoxは、元々Mettle社で開発された360度動画制作用のプラグインでした。

360度動画とは、VRコンテンツのひとつで、360度同時に撮影できるカメラで撮影された動画のことです。通常の動画は撮影者の視点で固定されていますが、360度動画では視聴者が動画の視点を自在に操作しアングルを変えながら視聴することができます。

VR

360度動画は、複数のカメラで撮影した動画を1つにつなげることで完成します。編集ソフトで映像のつなぎ目を見ながら位置や明るさなど調整し360度のデータにします。映像を合わせにくい場合は、動画編集ソフトを使って手作業での補正も必要になり、またカメラを移動させて撮影した場合は揺れの補正も重要です。揺れがひどい場合、「VR酔い」と呼ばれるような不快感を視聴者に与えてしまいます。こういった細かい補正作業が従来のプラグインやソフトでは手間のかかる作業であり、問題につまずくことも少なくありませんでした。

そこで、Mettle社のSkyBoxの登場です。このプラグインは、複雑な360度コンテンツの編集専用に設計された動画の移行機能を提供します。ブラー、光彩、切り替え、傾きなど、映画のような360度VRエフェクトを自動化して、完全にVRに対応したままで鮮明なエフェクトを作成することができます。たとえば、ブラーの場合、映像の継ぎ目が不自然になり、見た目の現実味が損なわれてしまうことも珍しくありません。しかし、SkyBoxのブラーなら、自動的に継ぎ目をVR映像に対応させ、つなぎ合わせたビデオ全体がクリーンで綺麗な仕上がりになるということで人気のプラグインとなりました。

今回、AdobeがMettle社のSkyboxを買収したことにより、人気の高いビデオ編集ツールであるAdobe After Effects CCとPremiere Pro CCにこの機能的なSkyboxのプラグインが追加されることになりました。

Adobe After Effects CC・Premiere Pro CCの標準エフェクトや、サードパーティーのプラグインでもSkyboxと同じ効果を適用することができますが、これらのプラグインは360度動画の繋ぎ目を考慮せずにエフェクトを適用してしまいます。そのため、アプリケーションのプレビュー上では一見問題なさそうに見えますが、360度動画としてプレビューすると繋ぎ目の部分がくっきり表示されてしまいます。

一方このSkyBoxは、360度動画の制作を目的として開発されているため、例えばブラーを適用した場合でも繋ぎ目の部分が目立たないように自動で処理されます。また、エフェクトツールだけでなく、2Dロゴなどを360度動画に挿入する機能も収録されています。動画だけではなくロゴに直接Skyboxの自動処理機能を適用できるため、非常に簡単にロゴを360度動画に挿入することもできます。

2015 年 4 月に発表された SkyBox は、360動画制作においてMettle 独自の 3DNAE Technology を利用した初めてのプラグインであったといいます。この成功に続き、すぐに Premiere Pro と After Effects 用の 360 度/VR プラグインが開発されたとのことです。両社の製品が統合されたことにより、今まで以上に簡単に、たくさんのクリエイターの手により新しい作品が生み出されていくのではないでしょうか。今後のVR業界にも期待が高まりますね!