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聞くは一時、聞かぬは一生

Q191 googleの図書館プロジェクトとは何ですか?

googleの図書館プロジェクトが、作者・出版社との間でもめた、同意した、と話題に なっています。 いったいどんなプロジェクトで、何が問題なのでしょう?

Q191 世界中の図書館の蔵書をデジタルカタログ化し、検索や閲覧を可能にするプロジェクトです。

聞くは一時191-1「図書館プロジェクト」という名称ばかりが話題になっていますが、この「図書館プロジェクト」は、「Googleブックス」というサービス内のプロジェクト、という位置づけです。

Googleブックスとは、Googleが進める書籍検索サービス。
普通のGoogle検索のように書籍を検索すると、検索語句と一致する書籍の一覧が表示され、書籍を選択すると、書籍の写真の他、基本情報、読者のレビュー、関連書籍などが表示されます。
ここまでは、正直、Amazonの書籍検索と変わらない気がしますね。

 

しかし、Googleブックスでは
<入手方法>
・電子書籍化されているか否か(されているなら販売先へのリンク)
・ネット販売されているか否か(されているなら販売先へのリンク)
・図書館の蔵書にあるか(あるなら所蔵図書館へのリンク)
<書籍の内容>
・著作者の了解が取れていれば書籍のプレビュー
・著作権が切れていれば書籍全体の閲覧
などの情報も表示されます。
つまりGoogleは、「Googleブックス」で、書籍のグローバルなカタログ化を目指している訳です。

では、それらの書籍の情報はどこから提供されているのでしょう?
その提供元こそが、今回話題の「図書館プロジェクト」と、「パートナープログラム」なのです。

「図書館プロジェクトは、国内外の大規模な図書館(国立・公立・大学図書館など)の蔵書をデジタル化するプロジェクトです。図書館には、既に絶版となった書籍や、貴重な文献なども多く存在するため、それらの情報に世界中からインターネットでアクセスできるというのは、アカデミックの世界ではとても有益でしょう。
■提携図書館リスト http://books.google.co.jp/googlebooks/partners.html

ただ、ここで問題になるのが、その蔵書のデジタル化について。
著作権の保護期間が切れているものに関しては、全文スキャン・公開が行われます。
一方で著作権が存在するものに関しては、書籍情報と書籍の一部(検索にかかりやすいよう目次など)がスキャン、データ化されます。 これに対して、著作者や出版社から「著作物の許可なきデジタル化・公開は違法である」と指摘があったわけです。

Googleはこの指摘に対し、著作者からの申し出があればGoogleブックスへの書籍登録は行わず、既に登録済みのものも検索対象から外すことを決定し、著作者団体や出版社の同意をとっています。
■株式会社角川グループホールディングスのプレスリリース

http://www.kadokawa-hd.co.jp/topics/20121213.pdf

■日本ペンクラブのプレスリリース

http://www.japanpen.or.jp/statement/20122012/google_google.html

この動きとは逆に、「図書館プロジェクト」とならぶ情報提供元の「パートナープログラム」では、著作者や出版社が、書籍のPRを目的としてGoogleブックスに書籍の情報を自分で登録・公開することができます。

同じ書籍も、図書館は学術的資産と捉え、著作者や出版社は財産として捉える。
電子書籍のようにビジネスで割り切れないところに「Googleブックス」の問題がありそうです。
いずれにしろ、著作者の意向が反映され、よりよいサービスになるといいですね。